精神内科/介護医療/リハビリ 豊橋 福祉村病院
骨密度検査について
当院では骨密度測定装置を設置しています。
骨密度とは
骨のもととなっているカルシウムなどのミネラル成分が、骨にどのくらい詰まっているかを示しています。若い世代(20~44歳)の平均骨密度を100%として比較し、現在の骨密度が何%かを測定します。骨の状態は体の外からは見えませんから、検査を受けることはとても重要です。
「健康寿命」は骨から
骨は私たちの体や日常生活を支える大切な器官です。
骨粗しょう症を予防し、骨を健康に保つことは、健康で自立した生活を送ることができる「健康寿命」を延ばすことにつながります。
骨密度を測ることの大切さ
骨密度が減っても最初のうちは自覚症状がなく、気がつかないうちに骨折してしまう方もいます。
症状が進むと転んだりしなくても、自分の体の重みで骨折し、腰や背中などが曲がってしまうことがあります。骨粗しょう症による骨折のために生活の質が低下し、要介護状態になったり、寝たきりの生活を送っている方もおられます。
そのような状況にならないよう、骨密度を測定し、正確な診断と適切な治療を受け、事前に予防することが非常に大切です。健康寿命をのばし、自立した生活を長く送るために必要な検査なのです。
要介護の原因とリスク
骨粗しょう症は骨折の最大の危険因子であり、骨折発生率は日本女性の50歳代以降で高く、年齢とともに上昇傾向にあり、早期診断による適切な予防・治療が望まれます。
骨粗しょう症によって骨折し易い箇所
要介護となる原因
厚生労働省:平成28年 国民生活基礎調査
- 段階1
-
- 大腿骨近位部骨折
- 椎体骨
- その他骨折
- 段階2
-
- 寝たきり
- 脊椎変形
- 姿勢異常
- 合併症(消化器関係疾患、心肺機能低下)
- 段階3
-
- 著明な日常生活動作(ADL)
- 生活の質(QOL)の低下
- 死亡リスクの増大
要介護の原因とリスク
測定精度に優れたエネルギーの低い2種類のX線を使う測定方法です。当院では腰椎と大腿骨部を測定します。ただし、測定部位にボルト等の金属がある部位の測定はできません。
測定する際はベッドに仰向けになっていただき、ごく微量のX線を使用して検査します。
測定時間は部位によって異なり、更衣も含め10~15分ほどです。放射線を用いますが、人体への影響はなく、痛みもありません。
DEXA法で測定できない場合、測定精度は劣りますが簡易的で放射線を使用しないQUS(超音波)法で測定します。超音波の伝搬速度を用いて骨を評価する方法で、椅子に腰掛けていただき、踵の骨を用いて測定します。